香典返し

いただいた額の「半返し」が基本

香典とは、文字どおり香の代わりに霊前に供えるものなので、本来はお礼のあいさつだけでいいのですが、四十九日の法要後、忌明けのあいさつ状とともに、香典のお返しをするのが通例になっています。

金額的には「半返し」といって、いただいた香典の半額が目安になります。しかし、香典額はさまざまですから、遂一半額の品を選ぶのは大変です。実際には、たとえば、2千円、5千円、1万円など2~3種類の段階をつけて香典返しの品を選び、いただいた額の「半返し」に近い物を送る方法を基本にすればよいでしょう。

品物は、日常使いの食品や生活用品がよいでしょう。お茶、海苔、お菓子、タオルやシーツ、石鹸、ふろしきやふくさなどが用いられます。

法要の例

呼称 日数 概要
初七日忌 6日目 葬儀当日に営んだ場合も、僧侶に読経を依頼し、内輪だけで供養。
二七日忌
三七日忌
四七日忌
13日目
20日目
27日目
僧侶には依頼せず、お供えをして遺族など内輪だけで会食。
五七日忌 34日目 近親者を招き、僧侶に読経してもらい供養する場合も。
六七日忌 41日目
七七日忌 48日目 【準備】
日取りを決め、早めに僧侶に依頼。
会場、料理、引き物、案内状の手配。
【法要当日】
比較的盛大に寺院などで。(浄土真宗以外では卒塔婆を用意)
納骨(しない場合もあります)
白木の位牌を菩提寺に収め、黒塗りの塗位牌を仏壇に安置。
百か日忌 99日目 内輪だけで会食。
一周忌 1年目 【準備】
日取りを決め、僧侶に依頼。
会場、料理、引き物、案内状の手配。
【法要当日】
寺院などで。(浄土真宗以外では卒塔婆を用意)
三回忌 2年目 三回忌以降は、亡くなった年を、「一」と数え、その数字で、「○回忌」と呼ぶ。特に三回忌、七回忌、十三回忌、二十三回忌、二十七回忌は節目の年なので、内輪で会食を行う。三十三回忌、または五十回忌を「弔い上げ」として、法要の最終年とすることが多い。